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経営方針

  • 代表メッセージ
  • コーポレート・ガバナンス
  • 事業概要
代表取締役社長 石井 隆一

代表メッセージ

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社は、「発想力と技術力で社会にダイナミズムをもたらすユニークな事業開発会社になる」というビジョンを掲げ、ソニーグループのマーケティングテクノロジー企業として、グループで培った技術力と発想力をベースに、最先端の広告配信サービスを提供しています。

テクノロジーの高次元化が進むなか、インターネット広告事業の複雑さも増し、様々な課題が顕在化してきています。

例えば、インターネット閲覧時にあまり興味が無いのに同じ広告が表示され続けることがあります。これは、利用者とっても、広告主にとっても良いことではありません。私たちにできることは何か。それは、AI技術によって「最適な情報を、最適な形で、最適な人に」届けることです。利用者が受け取って嬉しい広告、それが私たちの目指す広告です。

また、我々のAI技術は、過重労働の問題といった社会課題を解決する手段となると考えています。私たちはAI技術によって日常運用業務の大幅効率化を実現し、人が今まで以上に戦略的でクリエイティブな仕事に移行することを目指しています。過重労働のような社会課題の解決とともに、お客様に更に大きな価値を提供していくことが目標です。

こうしたイノベーションのため、当社では人工知能「VALIS-Engine」をアルゴリズム開発から自社で行っています。

今後も技術力に磨きをかけ、新しい価値を創造すべく、事業展開をして参ります。また、世の中に必要とされるニーズに合ったサービスを提供し続け、全てのステークホルダーの皆様の信頼を積み重ねることで、企業価値向上に努めて参ります。

株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 石井 隆一

コーポレート・ガバナンスの基本的な考え方

当社は、経営の効率化を図ると同時に、経営の健全性、透明性及びコンプライアンスを高めていくことが長期的に企業価値を向上させていくと考えており、それによって、株主をはじめとした多くのステークホルダーへの利益還元ができると考えております。経営の健全性、透明性及びコンプライアンスを高めるために、コーポレート・ガバナンスの充実を図りながら、経営環境の変化に迅速かつ柔軟に対応できる組織体制を構築することが重要な課題であると位置付け、会社の所有者たる株主の視点を踏まえた効率的な経営を行っております。

当社のコーポレート・ガバナンス体制の模式図は以下のとおりであります。(有価証券報告書提出日現在)

  • ※監査等委員は取締役として議決権を持ち、取締役会の構成メンバーとなります。
  • ※監査等委員会は取締役会・取締役の監査・監督機能を担います。監査等委員会は全員社外取締役が占めます。
コーポレート・ガバナンス体制図

1. DSP

当社の主要サービスである、DSP*1)は、Demand Side Platformの略で、RTB*2)を活用した広告主の広告配信効果を最適化するための広告買付プラットフォームであります。RTBは、広告枠をリアルタイムに売買する広告配信の入札手法で、欧米にて2009年頃から、日本では2011年頃から急激に普及した比較的新しい広告配信テクノロジーです。これまでのインターネット広告は、一定期間単位で広告枠を売買する「純広告」が主流でしたが、RTBの出現により、広告主と媒体社は「インプレッション」*3)ごとに「オークション形式」で取引を行うことが出来るようになりました。具体的には、広告主はDSPを通じて「広告を配信するユーザー」、「広告を配信する媒体」、「広告を配信するタイミング」、「広告の配信量」、「広告枠の購入単価」をインプレッション単位で適切にコントロールすることで広告枠買付の投資効果を改善できるほか、広告効果の仮説検証を短期間に繰り返し行うことが可能となりました。

従来の広告買付とDSPによる広告買付の違い
従来の広告買付とDSPによる広告買付の違い
RTBによる広告配信の流れ
RTBによる広告配信の流れ
  1. ユーザーによる媒体閲覧
  2. 媒体からSSP*4)等への広告リクエスト
  3. SSP等からDSPへの入札リクエスト送信
  4. DSPによる広告キャンペーン*5)の選択
  5. DSPによるオークションへの入札の実施
  6. 広告の配信

当社のDSP「Logicad(ロジカド)」は、2017年3月末現在、月間2,500億インプレッションを超える膨大なリクエスト情報を処理しておりますが、これらのビッグデータ*6)を基に、広告主やデータプロバイダー*7)等の保有する様々なデータを組み合わせて、ユーザーの各種行動を人工知能「VALIS-Engine(ヴァリス・エンジン)」により分析、広告主の広告効果改善を支援している点が特徴です。

DSP「Logicad(ロジカド)」が扱うビッグデータ
行動履歴データ
テレビCMメタデータ
その他:提携データプロバイダー
人工知能「VALIS-Engine(ヴァリス・エンジン)」による広告効果改善イメージ
人工知能「VALIS-Engine(ヴァリス・エンジン)」による広告効果改善イメージ

また、新商品として、ダイレクト・レスポンス広告向けに「ダイナミック・クリエイティブ」、ブランディング広告向けに「テレビCMリアルタイム連動型広告」や「プライベートDMPを活用した潜在顧客ターゲティング」を提供しております。

ダイレクト・レスポンス向け新商品「ダイナミック・クリエイティブ」
ダイレクト・レスポンス向け新商品「ダイナミック・クリエイティブ」
ブランディング向け新商品「潜在顧客ターゲティング」「テレビCMリアルタイム連動」
プライベートDMPを活用した潜在顧客ターゲティング広告
テレビCMリアルタイム連動広告

2. アフィリエイト

グループ会社のソネット・メディア・トレーディング株式会社において、クローズド型アフィリエイトサービス「SCAN(スキャン)」を提供しております。アフィリエイトサービスとは、インターネット上で商品やサービスを販売している広告主の広告を、WEBサイトやスマートフォンアプリ等の媒体に掲載し、広告掲載の成果(商品購入、会員登録の実績等)に応じて報酬を得るサービスです。

3. メディアプランニング

当社は、媒体の広告収益最大化を支援する事業を行っております。具体的には、親会社であるソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が保有するポータルサイト「So-net」の広告枠の企画及び仕入販売を行っております。

1. DSP(Demand Side Platform)
広告主の広告配信効果を最適化するための広告買付プラットフォーム。媒体側の広告収益の最大化を支援するプラットフォームであるSSP(Supply Side Platform)と対になる仕組みであり、両者はRTB(Real Time Bidding)を通して、広告枠の売買をリアルタイムに行っている。「Logicad(ロジカド)」の場合、2017年3月末現在、複数のSSPと接続しており、月間2,500億を超えるインプレッションを処理している。
2. RTB(Real Time Bidding)
媒体を閲覧したユーザーの1インプレッション毎にインターネット広告枠の売買がリアルタイムにオークション形式で行われる仕組み。
3. インプレッション
媒体に掲載される広告の効果を計る指標の一つで、広告の掲載回数のこと。媒体にユーザーが訪れ、広告が1回表示されることを1インプレッションという。
4. SSP(Supply Side Platform)
媒体社側から見た広告収益の最大化を支援するプラットフォーム。RTBの技術を活用して、DSPに対してユーザーの1インプレッション毎に広告枠のオークションを行うことで媒体の広告収益最大化を支援する。
5. 広告キャンペーン
広告主から受託した広告を管理するための単位で、商品やサービス毎に広告キャンペーンを作成しており、広告キャンペーン毎に予算やターゲットユーザー、地域などを設定。「Logicad(ロジカド)」の場合、同一商材であっても、PC向けとスマートフォン向けの広告で別の広告キャンペーンとしてカウントしている。
6. ビッグデータ
従来のデータベース管理システムなどでは処理することが困難なほど巨大で複雑なデータ集合の集積物。
7. データプロバイダー
インターネットユーザーの属性情報、コンテンツ閲覧履歴、検索履歴、アクセス元履歴などのオンライン行動履歴及び会員データ等をセグメント化して、DSP事業者等に当該データを提供する事業者のこと。